ガチ・サバゲー
『at エリア51』
希望者、最多の12名。
なので、六名ずつに分けて、二戦。
特殊なガチ・サバゲーのルールを説明するコミネ。
皆様に納得して頂く。
サバゲーの戦闘レベルの向上をお互いに目指すであります。
エリア51オーナーの本郷さんから、ガチ用のゲームフィールドを選択して頂く。
その境界線ゾーンを各自に徹底する。
チーム・デンジャーとCAT11。
ブッシュサバゲーの恐ろしさを思い知らされた。
『vs.チーム・デンジャー』
CAT11は、キルハウスから、一気に右翼から愛沢先生、チーが突撃。
そーするも、カウンター迎撃狙撃にあって、愛沢先生戦死。
「作戦を立てられても、サバゲーフィールドで、どう、敵に接近すれば、敵に気が付かれないか、わからなかったです」(愛沢先生)
チーム・デンジャー、迎撃狙撃手からの視線
土の道を一気に走る愛沢先生を、立木とブッシュを遮蔽物に使い、見事に座射の安定した姿勢で仕留めている。
左翼に、清水ゴル子、リナ、アキバの三名が展開。
作戦で、右翼で愛沢先生とチーがかき混ぜて、敵チーム・デンジャーが左翼から回り込んで、迎撃するのを背後から狙撃する作戦だった。
「ブッシュに隠れて、敵が来るのを待ち伏せすることにしてました」(アキバ)
しかし、チーム・デンジャーは、それを上回る機動力と索敵力を持っていた。
まず、左翼のブッシュの中に潜んだ清水ゴル子を簡単に発見。狙撃で倒す。
「私自身が、皆に指示を出そうとして、周りを見ていたら、自分自身の警戒がおざなりになって、一番、最初に撃たれました」(清水ゴル子)
陸自普通科兵士装備で固めたチーム・デンジャーからの清水ゴル子狙撃の視界。
日本の防衛は大丈夫だぞ!!
「初めての場所で戦う前に、大体の隠れ場所を見つけるなどの下見ができませんでした。
私は、今後、リーダーの動き方を練習したいです」(清水ゴル子)
そして、チーの孤独な1対4の戦いが始まる。
立木を遮蔽物に左へ。
そして、右へ動き銃撃。
低く、潜み、敵を待つ。
敵デンジャーは、その正確な銃撃に、撤退して、CAT11から見て、右に機動する。
「まったく、地勢が分からず、他人の家で鬼ごっこしている気分でした」(チー)
その動きを見て、左に動くチー。
しかし、それは、チーム・デンジャーの罠だった。
チーの頭部左には、あの陸自普通科兵士スタイル狙撃手が塹壕に隠れている。
チーはブッシュに隠れ場所を求めた。しかし、そこには、死の罠が待って いた。
チー戦死
後方の塹壕から、普通科連隊兵士スタイル狙撃手がフルオートで、銃撃。
普通科連隊兵士スタイル狙撃手からの視線。
チーの最初にいた場所は、凸型の丘の向う。
デンジャーの陽動機動に見事に引っ掛かった。
唯一、一人で反撃していたチーが、戦死して、CAT11は一気に総崩れする。
CAT11最右翼後方に陣取っていたエリ姉御を目がけて、デンジャー兵士が、突撃。
真横通過射撃で、 エリ姉御を射殺。
エリ姉御からの視界。
デンジャー兵士の、銃撃しながら、横を激走しての射撃技術は高度なものだった。
「通常の訓練では味わえない危機感がありました。隠れているつもりが、別の角度からは丸見えでした」(エリ姉御)
続いて、チーの戦死した場所を中央突破して、肉薄したデンジャー拳銃兵士が、アキバを発見。距離10mで、射殺。
「正面に敵を発見し、セミで撃つも弾が出ず、フルにするも弾が出ず、敢え無く、撃たれました」(アキバ)
アキバからの視界。
そこまでの接近を許し、一発で射殺されている。デンジャー拳銃兵士の技量の高さが伺える。
「グロックはサイレンサー付となっていいんですけど、既存のホルスターに入らず、持ってませんでした。こんな時に、プライマリーM16がダメになった時のセカンダリーの拳銃を持つ大切さを思い知りました」(アキバ)
最後の残ったリナは、普通科連隊兵士狙撃手の観測手兼護衛を務めるバディから、20mの距離で仕留められる。
「もっと、ゲーム中に動けばいいと思ったよ。
全てのフィールドが見えない位置に隠れていたから、敵も見えなかった。反省だね」(リナ)
リナからの視線。
特訓で隠れる事は学んだが、戦闘する事は、学べてない。
「味方がやられたからの対応が遅いですね」とデンジャー兵士からの指摘。
その通りであります。
チーム戦闘術が、まつたく、できないCAT11であります。
第二戦。
相手は、ここの常連のタスクフォース114(以下TF114と表記します)
そして、再び、CAT11には、ガチ・サバゲー戦史上、最大の悲劇が待ち受けていた。
CAT11は、布陣を中央にリナ、ゴル子、愛沢先生、チーこの写真の四名。
右翼高地に、エリ姉御とアキバを展開させた。
トレンチ塹壕の最左翼に布陣した清水ゴル子は、TF114の圧倒的に早い攻撃開始に、何もできずに戦死。
「六人全員でガチ・サバゲーを初めてやってみて、いかに、私たちが動けない事が分かりました」(清水ゴル子)
TF114兵士の獲物を捕らえた瞬間。
見事の速攻であります。
「ただ、隠れるだけになってしまい、攻撃の事を考えないとダメです。
相手が見える狭いスペースでの戦いで焦ってしまいました」(清水ゴル子)
TF114速攻兵士は、そのまま、前進。
さらに、棒立ちしているチーを発見。
狙撃。
「地勢が分からない土地では、特に前後左右に気を配り、仲間の動きを察知する事が大切だと思いました」(チー)
『ガチ・サバゲー2 vs.タスクフォース114』
チーは、清水が銃撃される音を聞いて、
「セミオートだよね?」と戦闘中なのに愛沢先生を見ながら、質問。
見事に位置がTF114速攻兵士にばれて、狙撃される。
「リナの事を話しかけたのは、反省しています」(チー)
TF114速攻兵士は、チーが話しかけた方向にもう一人いる事が分かり、さらにちょいと右に移動して、愛沢先生を狙撃。
「敵が突入してくる形だったので、ゆっくり移動する、這いつくばるなどの、この前に学んだテクを使えませんでした」(愛沢先生)
愛沢先生は、チーをやった敵兵士に反撃しようと出たところを、先制攻撃を浴びて、戦死!!
TF114速攻兵士は、僅かな時間で三名のCAT11を血祭りに上げた。
しかし、そこには、中央分隊は4名。
残り一人となったリナがいた。
リナはLA生まれ。
戦いの心に火が付いた。
トレンチを移動して、味方三名を射殺したTF114速攻兵士を射殺。
「この塹壕に飛び込んで隠れたのは、良いアイディアだったよ。二人の敵を殺せたからね」(リナ)
TF114からの視線。
リナは、後続のTF114-2兵士を続けて射殺。
射殺されたTF114-2兵士からの視界。
この直後、リナは、さらに後続の四名が来ていることを知る。
リナは、トレンチから出て、ブッシュ越しに孤独な戦いを開始する。
再現写真だが、リナは、この位置関係で四人を相手に、立木、ブッシュ、地形の僅かな高低を利用して、果敢に戦った。
「学んだのは、敵が私を撃って、居場所が分かったら、直ぐに、果敢に動くことだよ。撃ったら、動く。そこで、また、撃つ。何とか、戦ったよ。四人もいたんだね、敵(笑)」(リナ)
この戦いに終止符を撃ったのは、悲劇だった。
終止符を撃ったのは、エリ姉御の、リナへの味方撃ち。
リナからの視界。
見事に、エリ姉御は、リナの背中を撃ち、リナのたった一人の敢闘に終止符を打った。
その発砲音で、位置が分かり、CAT11から見てTF114の最右翼にいた兵士が、アキバを20mで見事に狙撃して、射殺。
「迂回して行こうとしても、ブッシュが深く、中々、進めませんでした。
隠れるには最適でしたが、移動には、最不適でした」(アキバ)。
アキバからの視界。
「ブッシュの中でエリ姉御さんと移動する方向を小声で話したつもりが、遠くまで聞こえてしまいました。
今後はハンドシグナルでやり取りができるようにします」(アキバ)
この後の展開は、エリ姉御のM4が、バッテリー切れ。さらに持っていなければならない、セカンダリーのグロックも身に付けておらず、ゲーム終了。TF114の勝利となった。
こちらに準備不足で、最後まで戦いが出来なかったTF114の兵士の皆様、この場を借りて、お詫びします。
「一か所に塊過ぎで、姿勢が高いです」とTF141から指摘された。
で、直後の大反省会。
エリ姉御は、味方撃ちを叱責され、アキバは、不動のまま撃たれた事を怒られ、あっさり二回殺された清水ゴル子は薄味と指摘され、チーは、戦闘中に敵から視線を外して、「セミオート?」と聞いた事を怒られたが、一戦目の個人戦闘を褒めた。
リナは二人殺し、四人相手に戦った。
唯一の全て褒められた。
CAT11代表として、アキバからの、今回学んだ事の総括。
「互いにスタート地点が視認し合える少人数殲滅戦の場合は、ゆっくりひっそりと接近するより、ある程度、素早く行動して、隠れやすい塀、塹壕、ブッシュ、木まで行く方が、攻撃性が高くなると思います。
その早い移動の先での敵との遭遇戦では、瞬時に素早く相手を見つける事が勝敗のカギだと思いました」(アキバ)
いずれにしても、CAT11は、『チーム戦闘術』それが、CAT11にはできなかった。
THEEND
取材協力:Oasis
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