ガチ・実験サバゲー
『ローン・サバイバー』 4人対200人」
2014年掲載
『ローン・サバイバー』の4名のSEALSの真似たショットを演じるCAT11。
SEAL1 愛沢先生
映画の中の本物SEALS
SEAL2 チー
映画の中の本物SEALS
SEAL3 清水ゴル子
映画の本物SEALS
こっちは、映画の中の本物SEALS
SEAL4 リナ
4名のSEALSを演じるCAT11、四名は、敵ゲーマー、200名と戦って、サバイバルできるか?
敵、タリバン兵役には、ビーム定例会に集まった174名のゲーマーの皆様。
御協力ありがとうございます。
『状況説明』
―実話 米海軍SEALSの四名の偵察チームは、タリバンの重要幹部がいると言う敵基地に出撃。 チヌークからリペリングで秘匿降下。
夜間ステルス移動で、敵基地を見下ろす山の斜面に到着。 そこに、重要幹部がいる事を、確認。 引き続き、偵察を続行。
しかし、ここで、特殊部隊の伝統芸とも言われる、『放牧している山羊使いに発見される』 と言う古くは、湾岸戦争の英国特殊部隊SASの偵察チーム・ブラボーツーゼロと同じ事が発生する。
SEALS偵察チーム四名も、翌朝、アフガンの羊飼いたちに発見される。
正義の味方のSEALSは、その村人を解放する。村人はタリバンに通報。 200名のタリバン兵が、やってくる。
山の急峻な斜面で、絶望的なサバイバル戦闘が始まる。
―サバゲーフィールド
『設定』
イエローとレッドは、タリバン兵を演じるが、普段は対立する地元部族兵。
その中間地帯に、CAT11演じる米海軍SEALSの偵察チームが降着した事を知り、一時的に休戦協定を結び、その偵察チームを殲滅する事とする。
『ゲーム時間』
12分。12分経過すると、米軍の上空支援、ガンシップ・AC130スペクター、武装ヘリ・アパッチが空爆開始。 同時に、QRT緊急救援チームの、陸軍レンジャーが、大型ヘリで地上に降着する。 なので、それまで生き残っていれば、ローン・サバイバーと認定される。
『ゲーム方法』
ゲームは定例会の中の二ゲームで行われる。
レッドとイエローは、自軍陣地からスタートする。 SEALチームを演じるCAT11は、その中間地帯の何処かに、潜伏し、何とか、12分間のサバイバルを目指す。
SEALSチームが、全滅した時点で、ゲームは通常のレッド対イエローのフラッグ戦に戻る。 なので、SEALSが全滅した時点で、両軍は入り乱れての阿鼻叫喚の乱射激戦になります。
同時に、SEALSチームを演じる少数チームは、両軍からの徹底した包囲攻撃を受けます。
慣れたベテランゲーマーならば、数発の射撃でヒットと認識してくれますが、まだ、慣れていないゲーマーさんの場合は、自分の方に「ヒット」と言ってくれるまで、多数、撃ち込んでくるので、怖いです。
なので、危険度は高いです。皆様は、自己責任で、このゲーム方式は試して下さい。 告白します。私たちは、怖かったであります。
『ガチ実験サバゲーは、第一戦は、月刊ガンマガジンで、報告せり!!』
『ローン・サバイバー』
アフガンに極秘潜入したSEALチーム四名が敵に発見されタリバン兵200人と戦い、SEALS隊員がたった一人だけ、生還した実話を元にした映画。 早くから、その実録は、本として出版された軍事マニアの間では必読の書だった。 その試写を見て、ぶっ飛んだ。とにかく、戦闘シーンが、すげぇーのだ。その雰囲気は、サバゲーに酷似している。 なので、早速、4対200をサバゲーでやって、本当に一人が生き残れるのか、実験サバゲーをやってみた。告白します。マジに怖かったであります。
「コミネさん、我々が、救援しますよ」数年前、フィールドで出会った最も野戦が強いチーム・関東レンジャーの8名が、突然、の再会だった。
「コミネさん、あれじゃダメです。外に兵を置き、さらに、秘策があります」(関東レンジャー) こいつらは、野戦のプロだ。
「お願いします、それで、次の布陣だけど…」 CAT11と関東レンジャーと円陣を組ませて、地面に略図を書く。
「セフティの、すぐ横のC2の建物が本陣。 その周辺に布陣。ここならば、ブルーネットを背にしているので、三方からの攻撃しか受けない。
戦況は、中央総隊から、見捨てられた部隊が、我々。増援はない。 エアサポートもない。手元の兵力と武器だけで、戦う。
敵は2個中隊、いいな?」「レンジャー!!」 セフティから、ゲームフィールドに入る時、全員、次の様に入った。 コミネが、空挺降下を仕切るロードマスターとなり、「ライン、作れ!スタテイッイクライン、確認」 関東レンジャーとCAT11は、セフティからのフィールドの入り口に並ぶ。
分かっているゲーマーは、スタティックラインに自動開傘装置を引っかける仕草をする。「グリーンライト、ゴーゴーゴー!!」 セフティのネットを持ち上げて、次々とフィールドに降下させる。 最後にCAT11と俺。 サバイバルするための、戦闘が、始まった。
『第二戦実況』
実話では、SEALSの一名のローン・サバイバーは米陸軍レンジャーに助けられた。なので、実験サバゲー2では、CAT11が、関東レンジャーに助けられた段階を試してみた。 従軍武装ジャーナリストコミネも参戦し、第二戦13vs166となった。
CAT11武装状況、全員東京マルイ電動ガン。左から、コミネ=スコープ付SCAR、清水ゴル子=SCAR-Hスコープ、サイレンサー搭載。愛沢先生-写真の旧世代M4は、故障。急遽、SCAR投入。チー=最新鋭デブグル、リナ=次世代M4カービン。
一斉に弾倉を入れ、装填するレッドタリバン、総兵力80名を超える。 実戦だと、二個中隊と、増強一個小隊の戦闘。確実に、殲滅される。 戦いを実況写真と再現写真で、御説明申し上げます。
「行くぞ!!」とコミネは、リナと愛沢先生を率いて、布陣する。
「リナ、あっちからもくるわよ」と愛沢先生。「オール来るんだよ」とリナ。
実験サバゲー 開戦前。異様なる静寂がフィールドを包む。200名弱が13名の小隊の包囲殲滅を狙う。狩られる獲物の気持ちがよく分かった。
そして、第二戦。
関東レンジャーから、野戦の極意を学んだ。
敵の大軍を隠れて、待つだけでは、ダメだった。
「二名で、陽動囮行動します。コミネさんは、右側の近い敵に、突っ込んで自分は左の敵に、突っ込みます」「了解」
そして、敵を待つコミネ
前方を伺うリナ。モッシーオーク カモフラージュ / ハンティングアパレル(中田商店提供)はフード付なので、頭に被るだけで、素晴らしい迷彩効果を森林の中で得られる。 銃を持つ、手元は、SOGオペレーターショーティーグローブ(フロンテイア提供)をするだけで、かなりの迷彩効果を得られる。「関東レンジャーは、本当にクールで、ナイスガイだったよ。 本当に強くて、完璧なチームワークだった。一緒に戦ってくれて、感謝だよ」(リナ)
木化けした敵を待つチー。「関東レンジャーの近くにいた方々は、『こっちは護っているので大丈夫です』と声を掛けて頂いて、とても、心強かったです」(チー)
「関東レンジャーさんは、私たちを守りつつも信頼して、任せてくれる方々だったので、もっと、一緒に戦いたいと思いました」(愛沢先生)
待ち受ける清水ゴル子。30mで調整したスコープ付SCAR-Hが、その武器。
遮蔽物の後ろで、敵の接近を待つゴル子。「関東レンジャーは、心強かったです」(ゴル子)
小屋の中に立て籠もる。周辺警戒は、関東レンジャーたち。玉砕するまでに、何人、倒せるか?また、ローン・サバイバー=たった一人の生還者は、可能なのか?過酷な実験サバゲーが始まる。
『開戦』
『コミネの戦闘行動報告』
関東レンジャーから聞いた作戦は、敵イエローの出撃地点に迎撃突撃をかける。
先頭に見えた敵を、射殺して、激しい一連射を掛けて、「突撃!!」 と一声掛けて、左へ、走る。
次は、レッドの尖兵に狙撃して、再び、下がる。 これを緒戦にやる事で、CAT11が、どこに隠れているか、両軍には分からなくなる。 時間が稼げるのだ。
「開始―!!」 陽気なアナウンスが、聞こえる。俺は、全力疾走で、イエローの出撃地点に向かった。
木陰に、モッシーオーク カモフラージュ / ハンティングアパレルのフードを被る。 樹海はないが、木と同化する事はできる。
スコープで、前を見る。こうなってくると、森林の中の鹿猟と同じだ。 群れが動く気配が伝わってくる。必ず、戦闘は意気盛んな若い雄鹿が先導する。 いた。 物影が出て来る。
まだ、安心して移動している。 スコープに捕える。 長い一連射を浴びせる。悔しそうな顔をして、ヒットコールする。「CAT11、突撃!!」 凄まじい声を俺は発すると、同時に前に出ず、後方に下がる。
イエローの出撃地点からは、CAT11が立て籠もるC2バンカーに近い。 もう一撃必要だ。 横に走る。 再び、木化けする。
洪水の水が押し寄せる様に、イエロー兵が、漏れ出て来る。 一連射放った。直ぐに、隠れる。
「突撃!!」 と一声かけて、まっしぐらに後方に走り去った。C2バンカーの方向に行く時間を少しで遅らせるのだ。
レッド陣地の方角に撤退行動していると、森の中を緑色の物体が飛んでいた。 いや、飛ぶように見えたのは、俺と同じ、関東レンジャーの囮兵を務める精兵だ。 半端で無く早い。
その先には、俺が撃ちかけたイエロー軍が、そろそろイイ頃だろうと、動き始めた時、狙撃される手はずだ。 つーことは、レッド軍は、関東レンジャーを追撃してくるはずだ。
左斜め30度に迎撃角度を変える。 再び、フードを被り、低木と一体化したような遮蔽物に低く陣取る。
関東レンジャーを追撃していれば、俺の前の何処かを右半身を晒して、動いて来る筈だ。
待った。 勢子に森から追い出された鹿を撃つ時と同じだ。
そして、敵を追っかけている時は、まず、その敵の逃げた方向を見ているから、左右警戒は、その次になる。
その一瞬が、俺の狙撃のチャンスだ。
来た。敵の群れが、遮蔽物の群の中から、見え始めた。 先頭を行くレッド兵が見えた。関東レンジャーの消えた方向を見る。
その瞬間、俺はSCARのスコープで照準を終えた。
こっちを見始めようとした時、一連射を絶叩き込む。「ヒット!!」 唖然とした顔をしていた。 続けて、後ろにいるレッド兵たちに、連射を放った。
隠れる。それは、足止めさせる狙撃連射。 俺は、伏せると、後方に下がった。
戦闘報告で、コミネが、レッドと交戦した直後の最前線より後方30m。レッド兵は、散兵線をきちんと作り、フィールド捜索を開始している。 この二人が向かう方向は、関東レンジャーが陽動で、引っ張った方向を向いている。 その先頭集団を、斜め横から狙撃したのが、コミネの狙撃だった。
『コミネ戦闘報告2』
そのまま、一気にC2バンカーに下がった。「フレンドリー!!」 と言って中に入る。
愛沢先生、チーとリナがいる。
ゴル子は、外へ狩に出たそうな。ゴルゴ13の血がスコープ付の銃を持たせたので、騒いだのだ。「窓から、二秒以上、姿を出すな。
来る敵を、狙撃して、出来限り、接近させるな」 皆は無言で頷いた。
「俺は、外にいて、敵の数を出来限り、減らしてみる」 と言って、俺は、再び、外に出た。
清水ゴル子は、外に出て、狩に出た。ゴルゴ13であります。
『コミネの戦闘報告3』
C2バンカーの周囲には、関東レンジャーが要所を押さえている。(こいつら、プロじゃん) 日本のゲーマーのレベルの高さは凄い。
我々は、まだまだ、学ばなければならない事は多くある。
C2バンカーの横に、三菱のマーク型に作られた塹壕があった。 そこに飛び込む。「コミネさん」 声がかかった。
囮兵を演じた関東レンジャーの精兵だ。「どうも」「いよいよ、来ます。自分はこっち、担当します」「残りの二辺をいったり、きたり、すればいい?」「お願いします」 後方は万全だ。
C2バンカーの西側から回り込むイエロー兵たちに対して、一連射ずつ位置を変えて、接近させないようにする。 それを繰り返す。
写真真ん中チョイ左奥が、CAT11が立て籠もるC2バンカー。その周辺をイエロー軍が包囲している。イエローは、フィールドをほぼ、一周した事になる。 関東レンジャーの陽動囮行動が、功を奏した。 しかし、我々は、完璧に包囲されている。コミネは、写真のC2バンカー左下のトレンチに潜んでいた。
『CAT11の戦い』
最初にゴル子が戦死。「小屋の外出てすぐ。フェンス(ネット)横の黒タイヤバリケード越しに撃ち合い中に死にました」(清水ゴル子)
イエローとレッドの連合軍が、東側からC2バンカーに押し寄せたのだ。
次にリナが、戦死。
北側から、レッドとイエローの連合軍が殺到する。「一回目のゲームより、外側を守るレンジャーがいたから、大きな視界が取れて、攻めてくる敵をちゃんと見れたよ。 それで、沢山、撃ったけど、敵をやったか、どうか、わからない。最後は、左手に、流れBB弾がヒットして、やられたしまったよ」(リナ)
デブグルを駆使したチーは、小屋の外に出た所で戦死。「ちょっと、出ては、撃つを繰り返してましたが、敵に当たっているかは分かりませんでした。段々、押されて、ヒットされてしまいました」(チー)
小屋の中で、最後に、愛沢先生戦死。
「最初にゴル子ちゃんが、やられて、次にリナ。そして、チーちゃんがやられて、皆の仇を取ってやろうと、頑張ってんですけど、最後にやられてしまいました 人数が少なくなると、不利なので、最終的には追い込まれました」(愛沢先生) 新投入のSCARはどうでした?
「飛距離と威力が旧世代M4と比べて全然、違いました。 さらに、反動があるので、戸惑いましたが、リアルでいいです。 M4ダークシャドウさんは、二年間お世話になったので、愛着もありますが、引退して、お休みしてもらって、これからは、SCARを使っていきたいと思います」(愛沢先生)
『コミネ戦闘報告4』
あっと言う間に300連マガジンが、無くなった。
BIAから借りた60連マガジンを取り出して、弾倉交換する。 その直後、「ヒット!」 関東レンジャーの精兵がやられた。
そのトレンチに行く。直ぐ上の遮蔽物に敵兵。 制圧射撃を浴びせる。
遮蔽物に隠れた。スコープで、遮蔽物の端を隅々まで見る。食み出している。 狙撃する。「ヒット!!」 敵兵が出て来る。そこまで、来ているとは、敵は近い。 自分の持ち位置に戻る。
C2バンカーの建物横に、敵兵がいる。 40’sの一人が目の色を変えて、移動中だ。 C2のバンカー内のCAT11は、全滅してと思っていい。
しかし、俺らの知り合いは、何故、「手加減」とかしないのだ。
目の色を変えた40’sの一人に容赦の無い、連射を俺は浴びせた。「ヒット」 直ぐに俺は、横の塹壕に飛び込む。位置を変えられる余裕が、無くなってきた。
二人が、西に走り過ぎようとする。 撃つ。一人をやるが、もう一人が、遮蔽物の影に隠れる。 位置を変えて、スコープで、遮蔽物の隅を狙っていく。 食み出している。
そこに、連射を叩き込むと、弾が尽きた。 BIAから借りた、最後の一弾倉を取り出す。
ゲッ!!弾倉上部が、土で汚れていた。 使用不能だ。 グロック拳銃を抜いた。構えようとして、弾倉を無くし易いので、抜いていたのをその時、思い出した。 ミスだ。 次の瞬間、二方向から撃たれた。「ヒット」 外に出た。 俺が最後の戦死者だった。
「実況戦場写真」コミネは、写真右端のC2バンカーの左横のトレンチ内で戦死。ここまで、イエローの掃討部隊が達し、CAT11は、全滅した。
7分12秒で全滅。敵27人を射殺。無事、セフティに戻り、寛ぐCAT11の関東レンジャー。
少人数対多人数の場合、オーバーキルは発生し易い。一人に、数百発の弾が集中する危険性はある。 その恐怖の中、何とか、戦いを終えた。 フィールドの中では、レッド対イエローの両軍入り乱れてからの、阿鼻叫喚地獄の銃撃乱戦となったフラッグ戦が続いていた。実験サバゲーに御協力頂いたゲーマーの皆様、ありがとうございました。 今後ともよろしくお願いします。
こちらは、映画の中で戦闘中!!絶対見よう3/21公開予定。
THEEND
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